二液混合吐出装置
2液性樹脂とは?
2液性樹脂とは、主剤と硬化剤を混合することで重合体として硬化する熱硬化性樹脂のことです。
2液性樹脂の主な種類
・ウレタン樹脂
・エポキシ樹脂
・アクリル樹脂
・ポリエステル樹脂
2液性樹脂の用途
絶縁、封止、接着、コーティング、ポッティング等の用途で電子部品、自動車部品、スポーツ用品、住宅建材などさまざまな分野で幅広く使用されます。
手作業による工程(例)
これらを自動化することで、作業の効率化、安全性向上、品質安定化、そして工数低減による省人化、省力化が可能となる。
2液自動混合定量吐出装置とは?
2液自動混合定量吐出機とは、各種電気部品、自動車部品、医療器部品等に使用される2液性樹脂のエポキシ、ウレタン、シリコーン、アクリル等を、自動的に比率計量し、混合・定量吐出を行う装置です。
特徴
サーキュレーションシステムを採用し、主剤、硬化剤を各々のライン内で循環させています。この為、吐出開始の立ち遅れがなく、主剤、硬化剤の配合比及び吐出量が一般の方式に比べて安定しています。吐出量はタイマー吐出での定量吐出から、シーリング作業などに最適な連続吐出も、ボタン操作一つで切替え設定ができる、高機能吐出機です。
主な機能
①吐出バルブ部(PAT.)
独特の循環切替式吐出バルブを採用し、吐出時と循環時を瞬時に切替え、精度の高い吐出を行います。バルブの開閉ストローク調整は精度の高いマイクロゲージ方式を採用しています。
②ミキシング部
モーターによるダイレクトミキシング方式で、混合比率差の大きな樹脂や粘度差のある樹脂でも強制混合が可能です。
③自動洗浄機能
ミキシング部からノズル先端部の洗浄は、ボタン一つで、わずか数十秒で行えます。又、溶剤とエアーの混合フラッシング方式の採用により、最小限の溶剤量で効率よく洗浄できます。
④タンク部
各主剤、硬化剤タンクは1L~20L(EX-501)、5L~20L(EX-601)、5L~100L(EX-701)の各サイズを用意しております。
⑤吐出量調整
吐出量及び配合比の設定は、タッチパネル画面設定で、簡単一発設定できます。
⑥デジタル圧力計
フルタイムで液圧管理をしていますので、瞬時に液圧変動をキャッチし異常を知らせます。
⑦アラーム機能
各機能別にアラームをとっていますので、各異常発生時にはブザー音と文字表示で異常を知らせます。
小量吐出量・高性能吐出機
- EX-501i型 小型機でも、多機能を誇り、豊富なオプション設定が可能なモデルです。操作は簡単タッチパネル操作で誰にでも簡単に操作出来ます。
製品特徴
サイズ 幅700×奥行き700×高さ1480
重量 約150㎏
吐出量 0.05~2.0㏄/秒ショット
タンク 1L~20L
大・中量吐出・高性能吐出機
- EX-701型 本機は、中容量~大容量までの多様な吐出を可能のした、スタンダードモデルです。※オプションのミキシングヘッド上下・回転機構付きモデル
製品特徴
サイズ 幅1400×奥行き1200×高さ1800
重量 約650㎏
吐出量 2.0~100㏄/秒ショット
タンク 5L~100L(オプション)
無洗浄・使い捨て型吐出機
使い捨てミキサーの採用により、作業終了時の洗浄作業を無くしました。また、ハンドガン式吐出作業が可能で、作業性に適した使い方が出来ます。
- EX-701S型
製品特徴
サイズ 幅1200×奥行き1200×高さ1800
重量 約600㎏
吐出量 5~30㏄/秒ショット
タンク 5L~100L
オプション仕様
・真空脱泡装置 真空ポンプにてタンク内の液中から気泡を取り除きます。
・ヒーター回路 各タンク・ライン・ミキシング部の温調を行います。
・タンク攪拌機 タンク内の液の加熱や液中の脱泡操作時及びフィラー沈殿防止に使用します。
・タンク内残量検知 タンク内の原料残量を検知してパネルアラームにて知らせます。
・対磨耗性ポンプ 液中に硬いフィラー等が含まれている場合に使用します
ミキシングヘッド・サポートアーム機構
(作業環境により下記のオプション選択ができます)
◆上下・回転機構。
◆エアーシリンダーによる上下機構。
◆角度調整機構及びアームの高さ、張りだし長さ。